01 ス ト ー リ ー

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Rina Kotake

“楽しい”は 人生に必要、 だから届け続ける

  • “ 楽しい ” を
    届ける
    クリエイター

    今回のStoryの主人公は、国が認めたスーパークリエータ神武里奈。
    現在、『マンガボックス』のエンジニアを務める彼女がモノづくりを始めたのは大学生の時のことだ。
    4年生の時、顔画像をマッチングさせることでなりたい顔に近づくためのメイクを推薦してくれるアプリを開発し、経済産業省が取り組んでいる突出したITの能力を持つ人材の発掘・育成をする『未踏事業』の中でも、卓越した能力を持つと認められた人物だけが選ばれる『スーパークリエータ』に認定された。
    その後も、入力した文章をフリー素材画像に変換するアプリや自動で洗濯ものをたたむ機械など、デジタルでもリアルでもモノづくりを続け、「自分が感じた“楽しい”を、身近な人にも遠い人にも届けることを続けたい」とDeNAに入社した。

    「自分が納得しないとつくりたくないタイプなんです」
    そう話す彼女は、配属された『マンガボックス』のチームで、企画の段階からプロジェクトに携わりエンジニアリングだけでなくモノづくりに必要な力も伸ばしていった。

  • 突然の出番、
    でも焦るばかり

    「会社を救ってほしい」
    入社から3年目をむかえた頃、リーダーから使命を受けて新規サービスのヘルプに入ることになった。
    3週間後には、サービスの正式リリース判断の材料となるベータ版のリリースが迫っている状況だったのだが、
    「聞いてたよりも、もっと大変な状態でした。このまま開発を引き継いで不具合だけ修正しても、ユーザーさんに喜んでもらえるアプリにはならないとは感じたのですが、具体的にどうしたら良いかは分からず焦る気持ちが募りました。それでも、使ってもらえないものをつくっても意味がないと思って、最初からつくりなおして再出発したいとチームに相談しました。ただ、今いるメンバーと残された時間でできる限りのことをやる、という背景があって私もヘルプに呼ばれていたので、さらにヘルプメンバーが必要となる短期間でのつくりなおしの判断を得るには難しい状況でした」

  • チームに居る
    意味を
    見出したい

    そこで彼女がとった行動は、“考えるよりも先に、とにかく手を動かすこと”だった。
    「つくりなおしの判断はかなり難しいけど、私自身がより良い方法を見つけられたら可能性はあるかもしれないと先輩が言ってくれました。状況が状況だったので、週末にプロトタイプの実装に走り出し、それを持って月曜日に、このまま開発を続けてもユーザーさんに喜ばれるアプリにはならないことと、今からつくりなおした場合の可能性を提示しました」

    結果、難しいと思われたつくりなおしの判断を得たチームは、一丸となりベータ版をリリースした。
    「とにかく人を巻き込むことを意識して行いました。ベータ版がボツになれば、そのサービス自体もボツになりますし、社外のパートナーも巻き込んで進めていたプロジェクトだったこともあり、絶対に失敗はできないというプレッシャーがありました。でも、チームに自分が居る意味を見出したいと思って。この状況を乗り越えられたら、自分がココに居る意味ができる。そう思うと、どんな状況も楽しんで挑むことができました。プロトタイプをつくったのは、説得力を増すための手段でしたが、今となっては必要なことだったと思います」

    ベータ版の社内レビュー会では、忌憚のない意見が寄せられたこともあった。それでも、チームのメンバーは前向きだった。
    「正式リリースまでは1カ月くらい。ここでも時間はなかったんですけど、ユーザーさんに一番良いものを届けるために変化をいとわず、全力で走りました。無事にリリースしたプロダクトは、ユーザーさんの評価やフィードバックも良く、KPIも達成することができました」

  • 貫き通す
    “楽しい”を届けること

    何がそこまで彼女の原動力になっているのだろうか。
    「初めてひとりでアプリをリリースしたときに、『すごい!これを待っていた!』といった嬉しいレビューと同時に、『ここはこうして欲しい』と、“もっと”を求められた、この求められる感覚がとても嬉しかったんです。私は、人は楽しいと感じることができなくなってしまったら、それはもう死んでしまっているのと同然だと思っていて、だから、つまらないことを“楽しい”と、楽しいことを“もっと楽しい”と、感じてもらえるものを届けたいです」

    この経験を振り返り、“もっとやれることがあった”と感じた彼女は『マンガボックス』のチームに戻った現在はエンジニア兼プロダクトマネージャーに挑戦している。
    「楽しいことを届けたい気持ちはこれからも変わらないです。体験としては一瞬でも、長期的でも良いんですが、誰かに価値を与え続けるプロダクトをつくりたいです。あと、お金を払う価値があると思ってもらえるものをつくれるか、それがプロとアマの違いだと思っています。そのために、今はエンジニアリングだけじゃなくてビジネス的な観点も培っていきたくて勉強しています」
    “楽しい”を届けることを貫く彼女が次につくるものは、一体どんなものになるのだろうか。

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