06 ス ト ー リ ー

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Moe Kako

仕事も家庭も、 「ひとりじゃない」 楽しさがある

  • 仕事と
    家庭を
    天秤にかける
    必要はない

    マネージャー、妻、母…。DeSCヘルスケアに出向し、kencomサービス部にてサービス企画開発グループを率いる加古萌が持つ顔はいくつもある。
    2010年に新卒でDeNA入社後、2度の産休育休を経ながらゲームプロデューサー、海外事業開発、ヘルスケアでのサービス開発とキャリアを築いてきた。
    ライフステージの変化に付きものの仕事と家庭のバランスの取り方について尋ねると「人生の中で、今何がやりたいかは変わっていくものだと思うんです。子育てに集中したい時期もあれば、仕事のアクセルを思い切り踏みたいと考える時期もあります。母親になったから子育て重視です!という意識はあまりなく、今私は何したいんだっけ?とフラットに考えて、日々変わっていく中で自分の感覚を柔軟に受け入れながら、そこに合わせてバランシングしています」とパワフルな答えが穏やかな口調で返ってきた。

  • “夫婦会議”と
    “感覚の棚卸し”

    最適なバランスであるために四半期に一回夫婦会議を行っているという。「2人とも有休をとって、おいしいものを食べながら過去3カ月間を振り返っています。子育て、仕事、家族、人生など複数のテーマを振り返るんですが、そのタイミングで“やった、やらなかった”だけでなく“やりたい、やりたくない”といったその時の自分の感覚を棚卸しして、ネクストアクションとその優先度を決めています。仕事みたいなんですけど(笑)」
    慌ただしい毎日の中で、自分が社会人としてどうありたいのか、子どもたちをどういう風に育てたいのか、家族の幸せのために実現したいことはあるか、そのためにどういうアクションが必要でそれはできているのか、そして今やっていることに対して違和感はないのか、ひとつひとつを“今の自分の素直な感覚”に沿って丁寧に棚卸しする夫婦の時間だ。
    夫婦会議の後には、ToDoリストまでつくるという。「短期のものと中長期のものに分けるんですが、子育てしていると日々忙殺されてしまうんです。なので、ToDoを見返すというToDoも入ってます(笑)」
    そんな夫婦会議を始めるようになったきっかけは、ライフスタイルが変わったことだったという。「今までの生活に育児が加わり、やりたいこと、やるべきことが増えましたが、1日が24時間なのは変わらないまま。そんな忙殺される日々の中で、お互い目の前の課題にしか向き合えておらず、心にも余裕がないことに気づき、定期的な話し合いを始めたのがきっかけでした」

  • 常に出てくる
    新しい課題に
    ワクワクする

    『夫婦会議』をすることで、仕事と家庭のバランスをうまくとれていた彼女だったが、その均衡を崩すトラブルが起きた。
    「プロダクトマネージャーとして進めてきたサービスのリリース直前に、近隣で火災が起きて…。その消火活動の影響で、自宅が水浸しになり住めなくなってしまったんです。」
    突然起こった、今日から帰る家がないというハプニング。
    「ちょうどその日からサービスの検証が始まったところでした。仕事も大詰めの中で、住む場所を探し、不安がる子どもたちのケアに保育園への連絡、もちろん検証作業で出てきた問題もクリアしないといけない、全てが重要かつ時間との戦いでした」
    バランスがとれない出来事に、戸惑いやストレスはなかったのだろうか。
    「もちろん驚いたし、正直大変でした。でも、出てきた課題に対し、それをみんなで乗り越えていく過程が私はとても好きなんです。それは、家族も(会社の)チームも同じで。この時は、仕事と家庭両方でトラブルが発生して課題だらけでしたが、同僚たちや夫とそれぞれチームになって乗り越えて、忘れられない経験になりました」
    仕事に対しても家庭に対しても、全力で向き合う彼女はこう続けた。
    「課題を乗り越えることで得られるものは、仕事だとその事業の成功かもしれないし、自分自身の成長かもしれないし、組織の活性化かもしれない。家庭でいうと家族の幸せってところかもしれないし、子供の成長かもしれない。今後子どもが成長すると、子どもたちもチームになって、夫婦会議も家族会議になって、一緒に課題に向かっていくんだと思います」彼女が課題にワクワクするのは、その先にある未来を常に見ているからかもしれない。

  • “お母さんは、こういうものを
    つくってるんだよ”って自慢したい

    すでに複数の顔を持ち、多忙な生活を送る彼女だが、まだまだやりたいことがあるという。「今、ヘルスケア事業にいますが健康って人の一生に関係してくるものなので、その一生に寄り添い続けられるというか、人生を少しでも幸せにできるようなものをつくりたいんです。子どもに『お母さん何やってるの?』って言われたときに、『お母さんは、こういうものをつくっているんだよ』って自慢したいし、子どもの未来の幸せに少しでも貢献したい。実は、仕事でつくってきたサービスはほとんどがクローズしているんです。そういう意味でも、長く世の中に残り続ける、価値のあるものをつくっていきたいですね」
    母だからでもなく、ヘルスケア事業のマネージャーだからでもなく、『加古萌』らしい答えだった。

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